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KING OF LEATHERの愛用させていただいている革は
日本最高級である栃木レザー(株)のレザーを使用しています。
この革は、原皮からいわゆる革へなるまでに、なんと20の製造工程が存在します。
1ヶ月以上かけて皮が革となり、そして私の手元に1枚の大きな革として届くのです。
その革を生かすも殺すも私次第な訳ですから、元気玉じゃないですけど、
今までこの革に携わってきた方々のパワーを背負って、
息を止め、一心不乱に革包丁で裁断しています。
そういう長い時間を経て、商品となっていくのですから、お客様のお手元に届くときは、かなりの元気玉ですよ!
革の種類が一体どのくらいあるかご存知ですか?
牛、水牛、豚、ワニ、トカゲ、ヘビ、カメ、オーストリッチ、馬、鹿、カンガルー、ダチョウ、羊、エイ、鮫 、鰻、鮭 、ウサギ、熊革、きつね、コヨーテ、ゴマアザラシ、象、ヤギ、コブラ、エミュー、センザンコウ、カエル
ざっと挙げすぎましたが、こんなにあります。
どんなものでも革になってしまうのですね。
逆に革ならばなんでも作品にする自身はあります。
例えば、、、
・ウサギ毛皮のズボンとか。
・ダチョウ革のかぶりものとか。
・トカゲ革の指サックだとか。
・ゴマアザラシ革のゴマアザラシクッションとか(笑)
いろんな革を扱っていきたいと思っていますが、
私が一番愛してやまない革はなんといっても、ヌメ革です。
植物から抽出されたタンニンという成分で鞣され、型押しなどの表面加工を施されていない革です。
いわゆる天然素材を一番天然の状態で加工されたものとでもいいましょうか。
ヌメ革は廃棄されても土中で微生物などにより自然に分解され、
またその製造工程中に環境を汚染するような有害廃棄物をほとんど出さないため、
自然環境に優しい素材として近年その価値が見直されています。
ヌメ革はエイジング(経年変化)を一番楽しめる革だと思います。肌色に近い革の色が、飴色に変化していく様は、
共に歳を重ねていっているようで、自然と愛着が生まれます。
エイジング(経年変化)という言葉を耳にしたことはありますか?
エイジングとは、使用するたび、また年月が経つにつれて飴色に変化していく革のことを言います。
もっと科学的に言いますと、ヌメ革はタンニンを使って鞣した革で、そのタンニンが酸化されやすいので、使っているうちにタンニンが酸化されて色が濃くなっていきます。人の皮脂や手入れする時のオイルなども染み込むことで色に深みが出たり、またそれが酸化されて黒みを帯びたりしてエイジングという表現になります。
ですので、一般的なクロームなめしの革はエイジングを楽しめないのです。
エイジングは人それぞれ使い方によって、全然違ったものになります。
エイジングコンテストなんかが行われるくらいです。
しみや傷や色の変化がすべて味なのです。
完璧な人間なんていないし、ちょっと抜けているくらいのほうが、
人間身があって私は好きですが、ちょうどそんな感じです。
要はそういう人間が好きな人は、まず好きだと思います(笑)
革は生きていると思います。
だから、商品になって、あなたの手に渡っても、死なせないでください。
しみや傷を恐れずに目一杯使ってください。
一生懸命使うことが革たちの喜びであり、
そうしてやっと革製品としての
「本当の完成である」と私は思っています。
ミシンが悪いわけではないですが、手縫いのほうが良い点があります。
しかし手縫いで行うから耐久性があるわけではないのです。
手縫いで縫製した糸でも耐久性のない通常の糸は、2年もすればすぐに切れてしまいます。
それではミシンと変わらないのでは?と思うでしょう。
しかし手縫いでしか縫えない太い糸というものがあります。
当ブランドはそのヨットの帆を縫うほどの糸を採用しています。手縫いでミシンの10倍の時間をかけてでも。
耐久性を追及した結果です。
手縫いの糸では大きく分けて2種類あります。麻糸とシニュー糸と呼ばれるものです。
「手縫いはやっぱりシニュー糸だ!」って言う方もいます。
実際のところ、シニューは摩擦に強いが引っ張りに弱いですし、
麻糸はシニューより引っ張りに強くて摩擦に弱いというメリットやデメリットが多少ですがあります。
しかし私は麻糸を好みます。
なぜなら天然素材であるヌメ革には、天然素材の麻糸が合うのです。
シニュー糸で耐久性を考え太目のシニュー糸で縫うと、縫い目はどうしてもごわつきが出やすく革に馴染んでくれません。
まあ一言でいうと、
「美しくない」(池袋ウエストゲートパークより)
麻糸はスティッチがとてもきれいになるので、「美しいです。」
しかし、確かに麻糸は摩擦に弱いという欠点が存在します。
そこで私がたどり着いたのが、ヨットの帆を縫う麻糸です。
あの突風の中を走るヨットの帆を縫う糸ですから、麻糸の中でも太いです。
太いので、縫う作業も通常の糸より大変ですが、本当に丈夫で美しいです。
さらにしかし!!
KING OF LEATHERという限りのこだわりがあります。
当ブランドでは部分部分において、
シニュー糸の強度を必要とする部分はシニュー糸を使用したりと、
ひとつの作品の中でも使いわけているのです。
当ブランドのデザインのような柔軟性が生んだ、
「ひとつのこだわり」です。
長々と読んでいただきまして、ありがとうございます。